スポーツビジネスを勉強できるマーケティングブログ

スポーツビジネスを勉強できるマーケティングブログです。島根県出身で現在は相模原市在住。普段はSEをしているSEが将来的なスポーツビジネス参画を目論み、インプットしている内容を記事にしています。

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非常時におけるリーグガバナンスの重要性

プロ野球やJリーグをはじめ、プロスポーツのリーグでは公式戦の中止、あるいは実質無期限の延期で不透明な状況が続いています。

 

 

スポーツチームの事業体は、「中小企業」

スポーツ選手やチームは、毎日のようにメディアに取り上げられるため、なかなかイメージしづらい面もありますが、その母体は基本的に「中小企業」です。プロ野球のうち、資金力のあるチームでも200億円程度の売上があれば多いほうでしょう。ましてや、選手には高額な年俸を支払っています。

プロ野球では、黒字経営に転換してきている

かつてのプロ野球は、親会社頼みの赤字垂れ流しの経営が普通でした。しかし、2004年の球界再編問題を機に、各球団の経営努力が進み、黒字に転換できている球団が増えています。

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そんななか、2020年シーズンはほとんど収入が得られないかもしれない、という危機があります。黒字経営とはいえ、余剰資金がたくさんあるとは考えづらいでしょう。

リーグ全体として、どう救済するのか

コロナに際し、政府からは一定の条件を満たす世帯について30万円の給付などの救済措置が発表されています。これと同じようなイメージで、プロスポーツにおいても救済措置が検討されているでしょう。たとえば、プロ野球でいえば12球団揃ってこそのエンターテイメントです。試合では敵でも、経営や運営においては「仲間」です。リーグを束ねる立場としては、この非常時において必要であれば手を差し伸べるセーフティネットを敷くはずです。

平時においては、各球団の努力により経営がなされるべきですが、昨今の状況においてはリーグなどによる下支えが必要というわけです。

 

 リーグとして、前例のない対応を求められることも

仮に、2020年シーズンのリーグ戦を実施できなかった場合、選手の扱いはどうなるでしょうか。年俸などもそうですが、気になるのは通常であれば入れ替わる「編成」です。成績の残せなかった選手は解雇や引退、一方でドラフト会議で新しい選手が入団し、「血の入れ替え」が行われます。しかし、判断基準となる「成績」がないのです。現時点で当落線上にいると自覚している選手は、きっと不安な日々を過ごしているでしょう。自分のパフォーマンスを発揮したうえでの結果であれば仕方ありませんが、その場すらない可能性があるからです。

一方、高卒・大卒・社会人卒の新入団選手達のドラフト会議は待ってくれないでしょう。そこで、一時的に支配下登録の枠を増やす、その場合の年俸負担をリーグ全体で行うなどの大胆な施策が必要になるかもしれません。前例のない状況では、前例のない対策が求められるでしょう。